クリスマスツリー農場を営むVoisine一家
ホリデーシーズンに欠かせないクリスマスツリーはどのように皆さんの自宅へやってくるのでしょうか。Allagash View Christmas Tree Farmを営むVoisine一家の3世代のストーリーをご紹介します。Voisine一家は、アメリカ合衆国の東部にあるメーン州とマサチューセッツ州の家々を飾るツリーを育てています。ツリーを出荷するための作業は4月からスタートしていきます。春先から、木に肥料を与えたり、形を整えたり、一本一本の木に注意を払い育てていきます。
“私たちのツリーを毎年楽しみにされているお客さまのことを考えながら、それぞれの木を選び、等級付けしています。ツリーを配達に行くこともあるので、お客様がどんなツリーを求めているのか、直接尋ねることもできます。”
Voisine Brothers Inc. はメーン州北部で有名な会社です。ベンとジョー、そして父親のゲーリーは、数十年にわたり受賞歴のある伐採業を営んできました。ビジネス・ポートフォリオを拡大し、多様化したいと考えた彼らは、さらなる機会を探し始め、クリスマスツリー農場が売りに出されているのを見つけました。
「伐採はとても大変な仕事です。」とベンは語ります。「60歳になっても続けられることに投資したかったんです。クリスマスツリー農場はその機会を与えてくれるし、子どもたちも含め、家族全員で参加しています。」
メーン州ニューカナダにある200エーカーの農場は、1979年に設立されました。Voisine一家は年間およそ7,000本のクリスマスツリーを生産しています。太くて丈夫な針葉が特徴のFraser Firsや、伝統的な見た目と香りが特徴のevergreenなどが好まれています。また、ツリーだけでなく、クリスマスリースやガーランド(飾り)も手掛けており、近隣の家庭で使われています。
Milton Catの営業担当者ドン・ラブリは、「ベンとジョーは幼い頃から知っていますし、Voisine一家の成功を目の当たりにし、その一端を担うことができるのは素晴らしいことです。 Allagash View Christmas Tree Farm は、彼らのビジネスだけでなく、メーン州のこの地域にとっても素晴らしい付加価値となることでしょう。」と語ります。
理想的なクリスマスツリーを育てるには、およそ10年もの歳月が必要です。収穫の季節は、メーン州が冬の気配を感じる11月初旬に始まります。寒く、湿気があり、曇っていますが、高い松と鮮やかな緑の枝が息を呑むような景色を作り出しています。
「お客さまから、ツリーを買ってよかったというメールや、飾った写真を送っていただくことがあります。ホリデーシーズンにツリーを飾ることは、多くの家庭にとって、とても大切な伝統で、私たちはその一部になれることに感謝しています。」
ホリデーシーズンを彩るクリスマスツリー生産の裏側には、10年の年月をかけて、皆さんのご家庭にツリーをお届けするまでの過程に携わる人々の思いが込められています。